バックアップジョブ作成

バックアップジョブを作成するためには、vSphere Web Client を使って VDP へ接続する必要があります。

まだ、VDP へ接続してない方は、前回の記事を参考に、該当 VDP へ接続してから作業してください。

仮想マシンをバックアップするには、バックアップジョブを作成する必要クアップタスク自体は成功したものがありますが、

その前に事前準備としてバックアップ対象仮想マシンにスナップショットがないことを確認してください。

もしスナップショットがある場合には、キレイに削除してください。 (スナップショットがあるとバックアップに失敗します)

準備ができましたらまずは、以下のように新規バックアップジョブの作成を開始します。

バックアップ > バックアップ > 新規 をクリックします。

新規バックアップジョブの作成

Step 1. ジョブタイプ

ジョブのタイプには、ゲストイメージアプリケーション 2種類があります。

ゲストイメージ仮想マシンをバックアップする
アプリケーションアプリケーションサーバをバックアップする

仮想マシンをバックアップしたい場合には、ゲストイメージ を。 アプリケーションサーバをバックアップしたい場合には、アプリケーション を選択します。

この例では、仮想マシン用のバックアップジョブを作成するので、ゲストイメージ > 次へをクリックします。

ジョブタイプ

Step 2. データタイプ

データタイプには、以下の 2種類があります。

プルイメージフル仮想マシンイメージをバックアップする
個々のディスク個々の仮想マシンディスクをバックアップする

仮想マシンを丸ごとバックアップする際には、プルイメージ を選択する必要があります。

  • VDP 5系の場合 : プルイメージ > 次へをクリックします。
  • VDP 6系の場合 : プルイメージ > フォールバック (オプション) > 次へをクリックします。
VDP 5系のデータタイプVDP 5系の場合
VDP 5系のデータタイプVDP 6系の場合

停止に失敗した場合の停止されていないバックアップへのフォールバック

VDP 6 系からバックアップジョブを作成する際に、停止に失敗した場合の停止されていないバックアップへのフォールバック というチェックボックス (オプション) が追加されました。

こちらのオプションを選択した場合、仮想マシンの停止に失敗したとしても、そのままバックアップ処理を継続し、クラッシュコンシステント というステータスのバックアップが作成されるようになります。

クラッシュコンシステントとは、バックアップする際に、停止状態のバックアップを取得することで OS や アプリケーションレベルで信頼性の高いバックアップを取得することができますが、停止に失敗すると整合性のとれてないバックアップとなり、これが クラッシュコンシステント 状態のバックアップです。

バックアップタスク自体は成功するもののクラッシュコンシステント 状態のリストアポイントからリストアを実施した場合は、クラッシュ という名前が付いてるように、ゲスト OS を強制終了 (電源ブチ切り) した後に起動した時と同じなので、ゲストOS がカーネルパニック 等で正常に起動しない可能性があるので注意が必要です。

すなわち、停止に失敗した場合の停止されていないバックアップへのフォールバックバックアップタスクの完了までは保証するけど、バックアップデータの信頼性は保証されない ということになります。

通常、VDP のバックアップに失敗するとゴミスナップショットが残ることがありますが、ゴミスナップショットが残ってる状態だと次回のバックアップが失敗し続けるため、恐らくですが、この問題を解消・補完するために設けられたオプションではないかと思います。

このオプションを利用することで、バックアップ成功率が向上し、バックアップ管理にかかる稼動も少しは楽になるかもしれませんが、いざとなった時には折角のバックアップデータが台無しになってしまう可能性もあるので、機能については 十分認識した上でご利用ください。

ちなみに、VDP 5系では、そもそも このオプションが存在しないので、旧バージョンの VDP において、このオプションのデフォルト値はチェックを外した時と同じ状態になります。 (停止に失敗すると仮想マシンのバックアップは失敗します)

Step 3. バックアップソース

バックアップ対象となる仮想マシンにチェックを入れ、次へをクリックします。

バックアップソース

Step 4. スケジュール

スケジュール では、毎日曜日単位週単位 など、バックアップを実施する間隔と何時に開始するか具体的なスケジュールを決めます。

ここでは、毎日終業時間後、仮想マシンがあまり使われなさそうな夜間帯にバックアップを実行するようにしますが、各環境に合わせて設定してください。

毎日 > 10:00 午後 > 次へをクリックします。

スケジュール

サーバの性質によってジョブを分ける

ジョブごとにバックアップを実施する間隔と時間設定ができるので、同じ性質・特性を持つ仮想マシンを一つのジョブにまとめて入れた方が良いです。

例えば、仮想マシン A・B・C は、夜 10:00 から暇 になる。 仮想マシン D・E・F は、夜明け 02:00 から暇 になるとします。

こういった場合に、JOB_1 には、A・B・C を夜 10:00 からバックアップする ようにし、JOB_2 には、D・E・F を夜明け 02:00 からバックアップを開始する ようにした方がバックアップタスクが走ったときに、仮想マシンへの影響も少ないので、仮想マシンの性質によってジョブを分けることをオススメします。

Step 5. 保存ポリシー

保存ポリシー では、取得したバックアップをどれくらいの期間保存するかを設定します。

無期限 は、現実的に無理なので、ストレージの容量と仮想マシンの数を良く考えた上で、バックアップ保存期間を設定し、次へをクリックします。

保存ポリシー

初回バックアップ以降は、差分バックアップ

初回バックアップは、プルバックアップ、次回からは、差分バックアップが実行されます。 (容量節約)

バックアップが実行される度に、仮想マシンを丸ごとバックアップするわけではないので、保存ポリシー で容量計算する際に間違えないように注意してください。

Step 6. ジョブ名

ジョブ名を入力し、次へをクリックします。

ジョブ名

Step 7. 設定の確認

今まで設定した内容が表示されます。

確認して問題なければ、完了をクリックします。

設定の確認

そうすると以下のように、バックアップジョブが作成されます。

バックアップジョブ作成完了

これで、バックアップジョブ作成は、完了です。

後は、バックアップジョブが設定した時間に実行されるのを待つだけですね。

手動バックアップ

注意事項

必ず、手動バックアップを実行してみる

上記で作成したバックアップジョブは、時間になったら自動的にバックアップが実行されますが、実際にバックアップジョブが設定した時間に実行される前に、実際にバックアップ実行中に仮想マシンに影響がないことを確認するために、テスト用の仮想マインを使って、Ping を打ちながら必ず、手動でバックアップを実行してみてください。

VDP で商用仮想マシンのバックアップを検討している方は、次のステップへ進む前に必ず以下の記事を一読してください。 (例えば、お客さんにサービスを提供している仮想マシン)

手動バックアップの種類には、以下の 2種類があります。

すべてのソースをバックアップバックアップ対象となる全ての仮想マシンに対してバックアップを実施
古いソースのみをバックアップ前回のバックアップに失敗した仮想マシンのバックアップを実施

ここでは、全ての仮想マシンに対して、手動バックアップを実施します。

バックアップ > 今すぐバックアップ > すべてのソースをバックアップをクリックします。

すべてのソースをバックアップ

バックアップリクエストが正常に発行されました。 というダイアログがポップアップされたら OKをクリックします。

バックアップリクエストダイアログ

そうすると以下のようにバックアップタスクが実行されます。

バックアップ実行タスク

終わりに

VDP の仕様上、同時実行可能なバックアップは、仮想マシン 8台まで可能です。 言い換えると、バックアップ対象となる仮想マシンの台数が多い場合、8台の仮想マシンバックアップタスクが同時に実行されます。

また、最初のバックアップは、プルバックアップなので、少し時間がかかりますが、2回目のバックアップからは差分バックアップなので、容量節約にもなり、バックアップが意外と早く終わったりします

運用してみると分かると思いますが、色々出てきますので、とりあえず、使って見てください。 やって見て経験することが一番だと思います。

以上、vSphere Data Protection バックアップジョブ作成、及び手動バックアップ でした。