本当の原因は Flash プラグイン、IE だと全くそれに気付かない

突然 vCenter (Web Client : Flash 版) へ接続できなくなってしまい、困ったなーと。。

最初は、証明書を疑っていたんですが、色々試してるうちに本当の原因は Flash であることが分りました。

まず、FirefoxChrome では Flash プラグインのクラッシュ関連エラーメッセージが表示されます。

厄介なことに、ブラウザーによってエラーメッセージが異なり、IE だと Internet Explorer は動作を停止しました というメッセージと共に、詳細を確認すると 関連イベント名 : iexplore.exeアプリケーション名 : APPCRASH となっており、Web Client のブラウザーとして IE を使っていた私は、Flash エラーに全く気付きませんでした。

ちなみに、vCenter Server 5.5 への Web Client 接続は特に問題ありませんでした。

Web Client 接続できなかったのは、vCSA 6.0vCSA 6.5 です。

ただ、vSphere 6.0 までは、Windows 用の vSphere Client が使えるので、これだとログインできます。

もちろん、アプライアンス製品によっては Web Client でないと管理できない部分もありますが、Web Client を使わなくても基本的な管理作業はこなせるので、そこまで問題にはならないかもしれません。

また、vSphere Client は、vSphere 6.5 になってからサポート終了に伴い、もう使えなくなってしまったため、vCenter のバージョンが 6.5 であれば、Web Client を使わざるを得ません

そこで、vSphere 6.5 から HTML5 版の新しいクライアントが登場したことを思い出しましょう。

HTML5 版クライアントと言えば、 Adobe Flash Player に依存しない (Flash Player に関係なく使える) のが特徴の一つです。

そのため、これを使えば、問題なく vCenter へ接続できます。

一応、見た目は良さそう に見えます。

vSphere 6.5 がリリースされた当時 には、ほとんどの機能がサポートされておらず、クラウド環境を管理するための管理者向けクライアントとしては、直ぐに限界を感じてしまうほど機能的はまだ不十分でした。

しかし、vSphere 6.5 Update 1 になってからは、ワークロードの 90% をサポートできるようになったため、昔に比べると完成度がかなり高くなったように見えます。

よって、ざっくりまとめると以下のような感じになるかと。

○ : 対処必要

× : 対処不要

△ : Web Client (Flash 版) を使うためには、対処が必要

vCenter Ver.使えるクライアント対処 要不要
5.5Web Client (Flash 版) / vSphere Client (C# 版・Windows Client)×
6.0Web Client (Flash 版) / vSphere Client (C# 版・Windows Client)
6.5 の U1 未満Web Client (Flash 版 / HTML5 版)
6.5 の U1 以上Web Client (Flash 版 / HTML5 版)

vCenter のバージョンが 5.5 以下であれば、対処不要で、6.x で、Web Client (Flash 版) を使うためには、対処が必要です。

Firefox、Chrome、IE 各ブラウザ別、エラー画面の確認

少し前置きが長くなりましたが、気を取り直して、まずは 各 ブラウザごとにどんな事象が発生するか確認します。

厳密に言うとログイン認証は通りますが、その後、Flash エラーで何も表示されなかったりします。

Firefox

Adobe Flash プラグインがクラッシュしました。 ページを再読込みしてください。

Web Client エラー (Firefox): Adobe Flash プラグインがクラッシュしました

Chrome

Shockwave Flash has crashed.

Web Client エラー (Chrome) : Shockwave Flash has crashed

Internet Explorer

Internet Explorer は動作を停止しました

  • 関連イベント名 : APPCRASH
  • アプリケーション名 : iexplore.exe
  • 障害モジュールの名前 : KERNELBASE.dll
Web Client エラー (IE): APPCRASH
IE で Web Client を開くとブラウザが重たくなって、その後ダイアログがポップアップされます。 一瞬の隙を狙えば、ID・PW を入力することは可能です。 (試して見たいなら ID は貼り付ける)

FirefoxChrome のエラーメッセージに比べて、IE だと何を言っているのか全く分らないですね。

2017/10/26 追記 : 修正版の Flash Player がリリースされました

この問題は、アメリカ日付 2017/10/25 日にリリースされた Flash Player 27.0.0.183 によって、改善されました

Fixed Issues (一部抜粋)

October 25, 2017

Flash Player

・ Flash Player crash after logging into VMWare Vsphere web client (FP-4198653)

なので、Flash Player 27.0.0.183 または、最新版をインストールすることで今まで通りに、Web Client (Flash 版) へ接続できるようになります。

KB は、こちらへどうぞ。

ちなみに、元のタイトルは、Shockwave Flash crashes with vSphere Web Client 6.x (2151945) ですが、修正版の Flash Player がリリースされたことによって、リンク先のタイトルと中身が完全に変わっています。

ご参考までに。

ここから下は、過去の記事です (実施しなくて良い)

修正版の Flash Player リリースにより、以下の対策は、実施しなくても良くなりました。

せっかく作ったので、念のため残しておきます。

Abode から修正バージョンが出るまでは解決方法なし、ただ一時的に対処することは可能

KB によると、この問題は 2017/10/16 に実行された Adobe Flash Player のセキュリティアップデートが原因で、それが Web Client に影響を及ぼしており、今のところ、根本的な解決策はありませんと。

一応、回避策として、2案出ています。

  • Flash Player 27 Beta 版をインストールするか
  • 前のバージョンの Shockwave Flash をインストールする (Firefox と Chrome のみ)

ただ、Beta 版はセキュリティ的にリスクが高いので、後者を実施するようにしましょう。 (Firefox と Chrome それぞれ手順が異なります)

以下は、Windows Firefox の例です。

Firefox を選らんだ理由は、Chrome で vCenter にログインすると文字がぼやっとしてて作業しづらくて、昔からずっと使ってなかっただけなので、深い理由はありません。

また、Windows 7 での IE だと 旧 Flash Player (27.0.0.170 より前のバージョン) をインストールし直すことで対処 できるかもしれませんが、Windows 10 だと IE に Flash Player が組み込まれているためどうすることも出来ない ので、これがまたややこしいです。

なので、選択肢としては、FirefoxChrome ですが、現時点では、Firefox が一番無難な気がします。

Step 1. 現在の Flash Player 27 NPAPI を削除

まずは、 + r を押して、 appwiz.cpl (入力) > OK をクリックします。

プログラムと機能を開く

プログラムと機能 画面が表示されます。

Adobe Flash Player 27 NPAPI (右クリック) > アンインストール をクリックします。

Adobe Flash Player 27 NPAPI (右クリック) - アンインストール

日付を見ると Flash Player のセキュリティアップデートが実行された日付 2017/10/16 になっていることが分ります

Flash Player をアンインストールする前に

ブラウザを開いているの場合、Flash Player をアンインストールできないことがあります。

Flash Player をアンインストールする前に、現在開いているブラウザーを全て閉じてから実行してください。

Adobe Flash Player のアンインストーラーが表示されたら アンインストール をクリックします。

Adobe Flash Player アンインストール

アンインストール自体は直ぐ終わるので、待ちます。

Adobe Flash Player アンインストール 完了待ち

アンインストーラーが終わったら 完了 をクリックします。

Adobe Flash Player アンインストール 完了

Step 2. 旧バージョンの Flash Player ダウンロード

この例では、KB に記載されている Windows Firefox 版の Adobe Flash Player 27 NPAPI Version 27.0.0.159 をダウンロードしています。

他の旧バージョンがほしい方はこちらの URL をご確認ください。

旧バージョンの Flash Player ダウンロード

fp_27.0.0.159_archive.zip

(Flash Player 27.0.0.159 : Released 2017/10/10、405 MB)

Step 3. 旧バージョンの Flash Player インストール

後は、圧縮ファイルを解凍 > fp_27.0.0.159_archive > 27_0_r0_159 > flashplayer27_0r0_159_win.msi (右クリック) > インストール をクリックします。

旧バージョンの Flash Player 27.0.0.159 をインストール

インストールする前にファイル名をもう一度確認

似たような名前の msi が存在します。

  • flashplayer27_0r0_159_win.msi (このファイルをインストール)
  • flashplayer27_0r0_159_winax.msi
  • flashplayer27_0r0_159_winpep.msi

インストールするファイル名を間違えないように注意してください。

インストールする前にブラウザを全て閉じる

アンインストールした時と同じように、現在開いているウェブブラウザは全て閉じてからインストールしてください。

Adobe Flash Player 27 NPAPI のインストールウィザードが表示されます。

Install をクリックします。

Adobe Flash Player 27 NPAPI インストール

インストールが完了するまで待ちます。

Adobe Flash Player 27 NPAPI インストール 完了待ち

インストールが終わったら Finish をクリックします。

Adobe Flash Player 27 NPAPI インストール 完了

Step 4. Flash Player のアップデート無効化

せっかく旧バージョンに戻したのに、アップデートされてると意味がないので、Flash Player のアップデートを無効にします。

まずは、 + r を押して、 services.msc (入力) > OK をクリックします。

サービス 管理画面を表示させる

サービス 管理画面が表示されます。

Adobe Flash Player Update Service (右クリック) > 停止 をクリックします。

Adobe Flash Player Update Service の停止

すでにサービスが止まっていて、「手動」状態あれば、特に実施なくて良い

Step 5. vCenter (Web Client - Flash 版) へのログイン

後は、以下の URL へ接続し、vCenter (Web Client - Flash 版) へログイン出来ることを確認します。

  • https://vCSA-FQDN-or-IP/vsphere-client

この例では、Administrator@vsphere.local でログインします。

vCenter (Web Client - Flash 版) へのログイン
Firefox : vCenter (Web Client Flash 版) へログイン

ログインできて、ちゃんと画面が表示されるようになりました。

vCenter (Web Client - Flash 版) へのログイン 成功

これで使えるようになったので、後は、Adobe Flash Player の修正アップデートを待ちましょう。

以上、Adobe Flash プラグインのクラッシュによる Web Client への接続不可 でした。