vSphere Data Protection について

vSphere Data Protection (以下、VDP) は、VMware が無償で提供している仮想マシンバックアップアプライアンスです。

VDP をインストールすることで、バックアップ対象となる仮想マシン達をジョブ単位で管理できるようになります。

また、各ジョブごとに、バックアップ実行時間・保存期間 (世代管理) などを決めてバックアップできるようになります。

VDP をインストール・構築するためには、以下の 2つの作業が必要になります。

  • VDP の ova ファイルデプロイ
  • VDP 構成ウィザードを使って、VDP アプライアンス構成

ここでは、前準備として、VDP の ova ファイルをデプロイする方法について説明します。

前提条件

これだけは、絶対に。 と言いたいのは、

VDP をデプロイする際に、アプライアンスの名前の入力を求まられますが、アプライアンス名は、名前解決できる状態でなければならないので、事前に名前登録しておいてください。

名前登録されてない状態でデプロイしてしまうと、VDP デプロイ・インストール (構成) が全て完了しても vCenter が VDP アプライアンスを見つけることができません。

せっかく時間かけて構築したのに、使えないただのゴミになってしまうので、必ず、アプライアンス名には、名前登録済みの FQDN を使ってください

VDP の ova ファイルデプロイ

Step 1. VDP ダウンロード

まずは、my vmware : ダウンロード VMware vSphere ページへ接続するとライセンスごとに製品をダウンロードできる画面が表示されます。

ライセンスに合わせて、VMware vSphere Data Protection 6ダウンロードをクリックします。

ダウンロード VMware vSphere

そうすると、以下のように 製品のダウンロード 画面が表示されます。

VDP は、新規インストール用の ova ファイルアップグレード用の ISO ファイル 2種類ダウンロード可能です。

今回は、新規インストールするので、ファイルタイプ : ovaダウンロードをクリックします。 (新しいバージョンをダウンロードしてください)

VDP ダウンロード

Step 2. OVF テンプレートのデプロイ

その後、ダウンロードした ova ファイルをデプロイする必要があるので、vSphere Client を使って、vCenter へ接続します。

vCenter にてファイル > OVF テンプレートのデプロイをクリックします。

OVF テンプレートのデプロイ

Step 3. ソース

ソース 画面が表示されたら、参照 ボタンをクリックし、先ほどダウンロードした ova ファイルを指定し、次へをクリックします。

ソース

Step 4. OVF テンプレートの詳細

OVF テンプレートの詳細 画面が表示されたら、そのまま、次へをクリックします。

OVF テンプレートの詳細

Step 5. エンドユーザ使用許諾書

エンドユーザ使用許諾書 が表示されます。

承諾 > 次へ をクリックします

エンドユーザ使用許諾書

Step 6. 名前と場所

名前と場所 画面が表示されます。

名前登録済みの FQDN を入力し、フォルダを選択し、次へをクリックします。

VDP の名前について

前提条件で言ったように、VDP 名前には、必ず、名前登録済みの FQDN を入力する必要があります。

例えば、名前登録済みであれば、nslookup で引けるはずなので、nslookup して出てきた名前をそのまま入力すれば良いです。

C:\> nslookup <VDP の IP アドレス>

サーバー: my-dns-server.com

Address: 192.168.11.1

名前: vdp.fqdn

Address: 10.100.100.101

この例では VDP の名前として、vdp.fqdn を指定しています。

名前と場所

Step 7. ホスト / クラスタ

ホスト / クラスタ 選択画面が表示されたら、クラスタを選択し、次へをクリックします。

ホスト、及びクラスタ選択

Step 8. ストレージ

ストレージ 画面が表示されたら、VDP を保存するストレージを選択し、次へをクリックします。

私の場合には、バックアップ専用ストレージとして NFS を使っているので、それを選択しています。

ストレージ選択

Step 9. ディスクのフォーマット

ディスクのフォーマット 選択画面が表示されます。

私か使っている NFS は、Thin Provisioning しか使えないので、Thick は、選べないようになっていますが、前の画面で、VDP の収容先として、もっと性能の良いクラスタ型のストレージを選択した方は、Lazy ZeroEager ZeroThin Provision 全て使えるはずなので、環境に合わせて選択してください。

性能的には、Eager Zero > Lazy Zero > Thin Provision 順に良いです。

ディスクのフォーマット選択

Step 10. ネットワークのマッピング

ネットワークのマッピング 画面が表示されます。

VDP が使うネットワーク (ポートグループ) を選択し、次へをクリックします。

ネットワークのマッピング

Step 11. プロパティ

プロパティ 画面が表示されたら、ネットワーク情報を入力し、次へをクリックします。

ネットワーク情報入力

Step 12. 終了準備の完了

終了準備の完了 画面が表示されます。

確認して、問題なければ、デプロイ後にパワーオンにチェックを入れ、終了をクリックします。

終了準備の完了

Step 13. デプロイ完了待ち

デプロイが始まるので、完了するまで待ちます。

前の画面で、デプロイ後にパワーオンにチェックを入れた場合には、デプロイ完了後、自動的に VDP が立ち上がります。

デプロイ完了待ち

Step 14. アプライアンスのサマリ確認

以下は、vCenter でみたデプロイ完了後の VDP のサマリです。

vCenter Server Appliance と同じように、OS は、SUSE が使われています。

VDP アプライアンスのスペック確認

終わりに

これで、デプロイは完了しましたが、VDP のインストールが完了したわけではありません。

後は、ウェブブラウザ上で VDP 専用の管理ページへ接続し、VDP を構成する必要があります。

また、VDP のアプライアンス構成を実施する前に、事前にキー配列を日本語キーボード配列に変更しておくことをオススメします。

手順については、次回の記事をご確認ください。

以上、vSphere Data Protection 6.0 インストール : ova デプロイ でした。