仮想マシンのプロビジョニングサイズが異常に小さい

vSphere Data Protection (以下、VDP) を使って仮想マシンのバックアップ運用をしていると必ずと言ってもいいほど、バックアップに失敗する事象が発生します。

その事象も様々、対策方法も様々ですが、今回は、VDP 運用中に一番頻繁に発生する事象とその対策方法についてご紹介します。

特に、VDP バックアップに失敗した仮想マシンのディスクのプロビジョニングサイズが、ありえないくらい小さい値に変わってしまう事象についてご紹介します。

Step 1. 仮想マシンのプロビジョニングサイズ確認

VDP バックアップが失敗したときに一番最初に確認すべき項目は、バックアップに失敗した仮想マシンのプロビジョニングサイズを確認することです。

vCenter にて 仮想マシンを選択 > サマリタブ をクリックし、リソース を確認します。

プロビジョニングサイズが 1.01 GB で異常に小さいありえない値になっていることがわかります。

VDP に失敗した仮想マシンのプロビジョニングサイズが異常に小さい

続いて、仮想マシン 右クリック > 設定の編集 > ハードウェア タブ > ハードディスク 1 をクリックし、ディスク状態を確認します。

正常時のディスクファイルは、config.vmdk なのに、スナップショットファイル config-000002.vmdk になっています。

また、ディスクプロビジョニングに関しては、正常時なら Thin Provisioning 40GB になっているはずなのに、なぜか Thick Provisioning・0MB になっています。

VDP バックアップ失敗仮想マシンのプロビジョニングサイズが 0MB

Step 2. ホスト vMotion

商用仮想マシンでこの事象が起きたので、最初はさすがにビビりましたね。

幸いなことに中の OS は、問題なく動いていたのでサービス影響はありませんでしたけど、どうしようと思い、VMware Support へ問い合わせしたのですが、中々返信が返ってこなかったので、恐る恐るホスト vMotion を試して見ることにしました。

vCenter にて 仮想マシン 右クリック > 移行 > ホストの変更 > 移行先 ESXi ホスト選択 > 高優先順位(推奨) を選択 > 次へ > 終了 をクリックし、仮想マシンを他の ESXi ホストへ移動させます。

Step 3. 仮想マシンのプロビジョニングサイズ確認 (ホスト vMotion 後)

vMotion が終わってから仮想マシンのプロビジョニングサイズを確認してみると以下のように正常になっているはずです。

先と同じ手順で、仮想マシンを選択 > サマリタブ をクリックし、リソース を確認します。

元のプロビジョニングサイズ 40GB になっていて、消費領域もちゃんと表示されるようになりました。

仮想マシンサマリ : ホスト vMotion 後のディスクプロビジョニングサイズ回復

仮想マシン 右クリック > 設定の編集 > ハードウェア タブ > ハードディスク 1 をクリックし、ディスク状態を確認します。

ディスクファイルも正常時の config.vmdk になっていて、Thin Provisioning 40GB になっています。

仮想マシンハードウェアタブ : ホスト vMotion 後のディスクファイルとプロビジョニングサイズ回復

終わりに

VDP 運用時に比較的頻繁に発生する事象です。

原因は不明ですが、運用してみるとかなりの確率で同じ仮想マシンで同じ事象が発生することが分かりました。

事象が発生しても一応サービスに影響はないことも分かったので、焦らなくても良いと思いますが、直さないでそのまま放置しておくと、VDP バックアップは失敗し続けるので、早めに直しておいた方が良いかなと思います。

以上、vSphere Data Protection 仮想マシンのプロビジョニングサイズが異常に小さい でした。