CentOS 7 の変更点と特異事項について

ここでは、CentOS 7 を試してみて感じたことと変更点について簡単に説明します。

また、運用周りと設定が必要な項目に関しては、詳細内容をまとめて、別途記事を公開していきます。

  • OS インストール時のパッケージ選択画面が初心者でも選びやすくなった
  • OS インストール時のデフォルトファイルシステムは、xfs
  • 起動が速い(自分の環境では、リブートが完了するまで、約 13秒)
  • X Window システムがリソースを食い過ぎ
  • su 切替成功・失敗履歴をターミナルに表示してくれる
  • ブートローダは、GRUB2 を使う
  • 特定サービスのログ確認は、journalctl を使う
  • サービス管理は、systemctl を使う
  • ホスト名設定は、hostnamectl を使う
  • タイムゾーン設定は、timedatectl を使う
  • ロケール、キーマップ設定は、localectl を使う
  • 時刻同期サービスデーモンは、chronyd を使う
  • メール転送エージェント (MTA) は、postfix を使う
  • ファイアウォールサービスデーモンは、firewalld を使う
  • ネットワーク状態確認コマンドは、iproute2 パッケージ類を利用する
  • inittab によるランレベル変更はもう使えないので、代わりに systemd のターゲットユニットで設定する
  • free の出力結果が少し分かりやすくなった
  • /var/run 直下に pid 専用のディレクトリを掘った場合には、特定の設定を入れないと OS 再起動時に削除されたままになってしまう
  • tmpwatch の代わりに systemd-tmpfiles-clean.timer を使う

OS インストール時のパッケージ選択画面が初心者でも選びやすくなった

CentOS 6 のパッケージ選択画面は、項目が多すぎてちょっと選びづらい感がありましたが、CentOS 7 の OS インストール時のパッケージ選択画面は、サーバの用途別に分かれていて、詳細パッケージチェック項目も細かすぎずに、初心者でも選びやすくなっていました。

CentOS 7 インストール時のパッケージ選択画面

CentOS 7 インストール時のパッケージ選択画面

デフォルトファイルシステムは、xfs

CentOS 6 のデフォルトファイルシステムは、ext4 でした。

それに対して、CentOS 7デフォルトファイルシステムは、xfs です。

xfs について

ちなみに、xfs ファイルシステムは、メタデータを保存するために、OpenStackObject Storage である Swift のデータ領域としてよく使われている・知られているファイルシステムです。

デフォルトのファイルシステムが、xfs になっているだけなので、OS インストールする段階で以下のように、他のファイルシステムに変更することも可能です。

CentOS 7 のパーティション設定画面

CentOS 7 のパーティション設定画面

起動が速い

自分の環境では、shutdown -r now コマンドを叩いてからリブートが完了するまで、約 13秒くらいかかりました。

昔、初めて、Ubuntu 14 を使ってみて起動速いなと思ったんですが、それくらい速かったです。

X Window システムがリソースを食い過ぎ

1 CPU・1 MEM の仮想マシンを使って、OS インストール時に KDE を導入したのですが、CPU アラーとの赤いマークが付いていたので、確認してみたら CPU 1つのリソースを丸ごと食い潰していました

CentOS 7 KDM リソースグラフ

KDM 使用時の CPU 使用率(1CPU の場合)

KDE サービスを落としたらぐっと下がりました。

他の X Window システム は、試してないので、一概には言えませんが、X Window システム を使う際には、CPU 1個じゃ全然足りないということが分かりました。

また、仮想環境では、リソース節約のために、X Window システム は、なるべく無効にした方が良いと思います。

su 切替成功・失敗履歴をターミナルに表示してくれる

確かに CentOS 6 では、ユーザ切り替えに失敗した履歴のような情報は、表示してくれなかったのですが、CentOS 7 では、ユーザ切り換え成功・失敗情報をターミナル上に表示してくれます。

CentOS 7 ユーザ切り換え履歴情報Raw Code(S)Raw Code(T)
$ su -
パスワード:
su: 認証失敗

$ su -
パスワード:
最終ログイン: 2015/09/15 (火) 16:44:24 JST日時 pts/2
最後の失敗ログイン: 2015/09/15 (火) 17:01:17 JST日時 pts/0
最後の正しいログインの後に 1 回の失敗ログインの試行があります

ブートローダは、GRUB2 を使う

CentOS 7 のブートローダは、GRUB2 を使います。

/etc/default/grub ファイルを編集した後は、grub2-mkconfig コマンドを使って、GRUB コンフィグファイルを生成する必要があります。

GRUB2 ブートローダRaw Code(S)Raw Code(T)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
GRUB ファイル編集
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
# vi /etc/default/grub

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
GRUB2 コンフィグファイル生成後、再起動
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
# grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg
Generating grub configuration file ...
Found linux image: /boot/vmlinuz-3.10.0-229.el7.x86_64
Found initrd image: /boot/initramfs-3.10.0-229.el7.x86_64.img
Found linux image: /boot/vmlinuz-0-rescue-fec1d4fa8c12459c84724bc20d659ce9
Found initrd image: /boot/initramfs-0-rescue-fec1d4fa8c12459c84724bc20d659ce9.img
done

# shutdown -r now

free の出力結果が少し分かりやすくなった

メモリとスワップの使用量を確認する際に free コマンドを良く使いますが、その出力結果が前に比べて少し分かりやすくなったというか、見やすくなった気がします。

以下は CentOS 6 と CentOS 7 の free -m の比較結果です。

バッファとキャッシュのところですね。

CentOS 6 : free -mRaw Code(S)Raw Code(T)
$ free -m
             total       used       free     shared    buffers     cached
Mem:          1877       1794         82          0        142        311
-/+ buffers/cache:       1340        536
Swap:         2015         18       1997
CentOS 7 : free -mRaw Code(S)Raw Code(T)
$ free -m
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:            993         183         198           0         611         646
Swap:          2047           0        2047

終わりに

まだいろいろあると思いますが、足りない内容・新しい情報については、随時更新していきます。

各項目の詳しい設定方法については、連載一覧を参考にしてください。

また、CentOS 7 のリリースノートは、以下の URL をご確認ください。

以上、CentOS 7 変更点、及び特異事項 でした。